2021/02/10_(なろう)アニメ紹介

最近「転スラ」2期に合流できるように1期を見ていたのだが、リムルがスリープモードになる時間も、ランガに乗って移動する時間もみんな揃って「3日」であることには、なにか意味があるのだろうか。

脳死していたので、脳死でみていた

正直「転スラ」の良さが何なのかわからない。何がどう転ぼうと主人公陣営は死なないし負けない。安心感があると言えばよく聞こえるかもしれないが、結論ありきのご都合バトルって見ていて楽しいのだろうか。

画像3

転スラ ランガ3

コイツら記憶領域がないんじゃないか

「思うところはありますが」と言いつつ敵(かたき)のスライム相手に絶対服従を誓って忠臣みたいな顔してるやつらもよくわからない。というか正直怖い。魔物だから「弱肉強食」に徹底してて人間とは思考回路が違う、と言われれば何も言えないが、納得はできない。都合よく負けたキャラがみんな配下になる展開のために「弱肉強食」観念が用意されたとしか思えん。そういう意味では、国造りがこの作品のメインコンテンツなのかもしれない。身寄りのないスライムが(強力な)国を作る展開になるにはどんどん仲間が増える必要がある。そういう意味で展開の都合、というのはよく分かる。けどまあ、裏を返せば都合で出来上がっていると言えなくもない。

要素要素は面白いところもあると思う。主人公が中性という作品は他に見たことがないし、平気な顔して男湯にも女湯にも入ってるのは面白かった(一瞬理解が追いつかなくなって面白かった)。

画像5

画像6

一瞬頭パンクするよね

あと勇者がポンポン召喚できる世界線というのはヤバイけど、煮詰めたら面白いんだろうなという感じがした。子供の勇者(候補)がああいう目に遭ってるのは面白い設定だと思う。というか、本筋に全然関係ないところで勇者やら魔王やらが活躍してる規模の世界って(そこまで暗示できればだけれど)広くていいよね。スケールが大きいことはいいことだ(描けているかどうか、本筋に関係あるかは別の問題だが)。

そんなものか。

ただまあ、あんまり肩肘張らずに見られてよかった。

こういうタイプの作品を「なろう系」と言うんだったか。小説家になろう出身かどうかは関係なく、広義の「なろう系」。テレビで毎週録画してアニメを見ていた時期は、レコーダー容量を食ってしまうしテンポが悪くて一話ごとの満足度が低いから見ないようにしていたのだが、アマプラとかネトフリとか、動画配信サービスで一気観できるようになってからこの手のアニメをよく見るようになった。一気観するとまあまあ面白い。というか、普通に面白い作品がある。余力があるなら毛嫌いせず食ってみるもんだ。

主人公が都合良く強いとイライラするケースがある。「賢者の孫」とか「転スラ」とか。お孫様は魔法とか武具とか強くなろうと多少工夫したりするだけマシかも知れない。スライムはダイジェストで技が増えたり、説明もなく魔法が増えたり、全部食べちゃったりするので理不尽だ。成長とか工夫みたいな要素があんまりない。シムシティに意味のないRPG要素を付けたけど、RPG苦手な人がプレイするから馬鹿みたいに難易度下げた、みたいな感じ。

ただそんなアニメばかりでもない。

アニメで見るのはいいけど、メイプルのいるMMOは絶対やりたくないな

「防振り」は主人公ツエーアニメだけど、主人公が強くなることに対して変なイラつきとかがなくて、むしろゲームでスキル獲得したときに似た充足感とか、変なスキルでのギャグとかに振り切っているので面白かった。

画像1

画像2

亀に乗ったり、もふもふしたりしてるのが主人公

舞台がゲームってところも許せる理由かもしれない。あとメイプルが天然でかわいい。絶対に一緒にゲームしたくないけど。

 

俺の考えた最強の厨二病魔王アニメ。時間止めても殺してもこの魔王様の歩みは止められない(は?)。

画像9

画像8

画像9

画像10

この主人公どこみてもドヤ顔してる。この顔でつねに無茶苦茶なこと言ってるから見て。あとこう見えて普通に伏線回収するし、普通に収まりよく終わるので安心して見てていい。

 

「転スラ」のメインコンテンツは国造りかもしれない、という話をした。「転スラ」の場合、国力増大は魔物の討伐や撃退をする中で、相手側がどんどん軍門に下る、というちょっと都合が良すぎる展開によって進む。

そんなアニメばかりじゃない。

えぐい

画像11

画像12

オーバーロード」は、国造りと言うよりは防衛とか世界征服という感じだが、変なご都合とか平和主義みたいなのが全然ない。主人公の利益にならないことはどんどん切り捨てるし、殺したり侵略したりは当たり前。そしてそれに文句を言わせない一方的な強さとカリスマ。むちゃくちゃやってるけど、迫力があると納得行くよね。むちゃくちゃやってるけど。

 

圧倒的資金不足!

を感じさせる硬すぎる戦闘アニメーションにも関わらず、どういうわけか面白い、安心して見られる。主人公の声が津田健次郎で好みというのもあるけれど、キャラが立ってるし展開のテンポも悪くなくて安定感がある。あと普通に画がおもしろい。

画像13

画像14

画像15

ユキカゼ、お前……舌どうなってん

さて、ここまで色々アニメを挙げてきたが、皆さんお気づきだろうか、残念ながらどのアニメもアニメーションとしての動きは硬いし、神作画と言えるような魅せシーンはあんまりない。エフェクトが派手だったり、それなりにバンバン動くシーンもあるけれど、一枚一枚の画が硬かったり、体の描き方に違和感があったりで、厳しいことを言うと満点のアニメーションは全然ない。

師匠……

無職転生」は一話ごとの脚本のまとまりもさることながら、各話見せ場となるアニメーションが存在している今季の注目アニメ。

画像16

近年まれに見る美麗な主観アニメーション。しかもまあ長い

画像18

魔法エフェクトもさることながら本の動きやライティングも素敵

画像17

ちょっとしたシーンにも身長差を強調するパースを効かせたり

画像19

ライティング、覗き込むアニメーション、満点!

とまあ、上げればきりがないのだが何気ないシーンでも工夫がたくさんあって何回見ても面白い。ここには挙げなかったが、2話のロキシー師匠の最終試験、3話のシルフィとの追いかけっ子、最新話(5話)の火炎魔法と剣技は見どころだ。是非今からでも、配信サイトで見るなどして、キャッチアップして欲しい。

きょうはこのぐらいで。また今度。